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空想あらん 2話 あらんの旅立ち

次に目を覚ましたときも、やはりこの部屋だった。

私のいる世界は、あの私の存在が透明な高校生活などではなく、なぜかこの私が「英雄」と呼ばれるような世界だった。



201004011.jpg





英雄が目を覚ましたというニュースは瞬く間に村中に伝わったようで、村中の住人達がこぞってやってきた。

とは言っても全員ペンギンだったのだが・・・



雑貨屋のプリリ「おぉ、英雄様、良くぞ戻ってこられました。」



倉庫のプスルト「早く私たちの魔法を解いてくださいまし;;」



武器防具屋のプノウン「英雄様ぁぁぁーー(;0;」



ここは「リエン」と言う村で、ここは小さな島であるということ。

彼らは数ヶ月前に復活した暗黒の魔法使いにペンギンの姿にされてしまったこと。

リリンだけ、先祖から伝わってきた魔力で逃れたというのが住人達の話だった。

いずれにせよ、たとえペンギンであってもこれまでこれほどの人?に囲まれたことの無い私は、動揺して何も話をすることが出来なかった。








住人達が去った後、私はリリンに自分の世界の話をした。

現実の世界・・・地球、日本、学校生活、自分の生い立ちなど。

リリン「確かにあなたの話を詳しく聞いていると、記憶のすり替えとは考えにくいですね。私にも何故か分かりませんが、何かの因果のようなものを感じます。もしかしたら、あなたがこの世界に来たのには理由があるのかもしれません。」

リリン「でも、その体は英雄様のものですので、この世界ではあなたは英雄として生きなくてはなりません。アランが英雄として生きなければ、私たちだけでなくこの世界の全ての人が希望を失うことになるでしょう。」

リリン「あなたの世界に戻る方法を探すために旅をしてみてはいかがでしょう?こちらからも何か分かれば連絡しますので。」

私「どうやって?」

リリン「私たちの諜報員は各大陸に常駐していますので、彼らに連絡させますよ。」



既に私には本当の自分がいったい何者なのかも分からなくなっていたし、どうせ元の世界でも透明な生活しかないことを思い出し、英雄の旅もいいかな、と思ったのだった。

私「いいかもしれない。どうせ僕には何も無いから。」

リリン「あなたにとって価値のあるなにかが見つかるといいですね。」









ここで問題なのは路銀(旅行するための金)だった。

201004014.jpg


幸い、リリンは自分の少ない生活費から幾らか工面してくれたのだが、それでも大陸に渡る船に乗るには幾分足りなかった。

「英雄だからタダでもいいだろ」とは思ったのだが、どうも今の、この世界では金のある者が一番偉いらしい。












どうしようか迷っていたそのとき




201004012.jpg




プオ「英雄様は大陸に渡りたいんだってぇ!?」

私「え?」

プオ「聞いたぜ!体が鈍ってるんだってなぁ。俺のところで肩慣らししていかねぇか?」




特に断る理由も無いのでついていくことにした。





プオ「大陸では危ないモンスターもいるだろうし、英雄様にゃあ ちと軽すぎるかも知れないが、この獲物を使ってくれよ。」



驚いたことに、これまで運動もしたことの無いはずだったのだが、渡された鉾を軽々と振り回せてしまった。

重さ20kgくらいあるはずなのに・・・

やはり、この体は英雄のものなのだろうか、と初めて実感した瞬間だった。

このプオという男は、訓練所を管理しているペンギンのようで、中では弱いモンスターが飼われているらしい。

ゲームの世界ではモンスターを倒すのは当たり前なのだが、実際にこの手にかける、と言うのは気が引けるものだ。

とは言っても実際にやってみれば、それほどグロテスクなものでもなかった。

どうも悪霊のようなもので、倒すと浄化されるらしい。

まあ、これは書くほうの事情もあるのだが。


201004013.jpg










さて、ある程度倒すと疲れてきたが、プオがいくつか薬をくれた。



プオ「これを飲むと疲れが取れるんだぜぇ!この赤いほうは塗って傷を直す。青いほうは飲めば疲れが取れるからな。」

201004016.jpg


なんとこの世界では、これらの薬を飲めばいくらでも動けるらしい・・・

さすがに三度の飯と睡眠は必要らしいが。

優秀な栄養剤のようなものだった。



プオ「そうそう、俺の家に大陸に渡るための船のチケットが余ってたから使ってくれよ。」



それもありがたく頂戴することにした。









これで島を離れることが出来るわけなのだが、最後にリリンに別れを告げることにした。



201003315.png




私「それじゃ、僕は行ってくるから。」



リリン「待ってください、アラン。これを・・・」



渡されたのは手紙だった。

どうやら大陸の港町にいる、リリンの仲間への手紙らしい。



リリン「これを持っていけば、仲間があなたの旅をサポートしてくれると思います。どうか、お気をつけて。」










・・・









思えばこのとき、私はこうしていろいろと良くしてもらっていることが当然だと思っていたのだろう。

このときは感謝などあまり感じなかった。

もしかすると、この美しい女性がずっと待っていた「アランと言う英雄」に嫉妬していたのかもしれない。





201004017.png


そして空想アランの旅が始まる。

続く






この物語はフィクションです。登場する団体、人物は現実のものと一切関係がありません。たぶん。

どうも冒険家パッチが来てしまったようなので、空想あらんは何処までいけるか分かりません。

とりあえず30レベル指輪だけは取ってから執筆を再開しようと思います。

ただ、3話まで作り置きしているので、明日までは確実に投稿できると思います。
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